下御霊 大宮神輿・若宮神輿 丸裸の巻~

どせうの寝床

2006年06月22日 22:44

5月22日、昨日までの還幸祭は無事に終わり、静かな境内に戻っている。

拝殿の北側が大宮神輿。
台座の長さが1700mmもあり、宝永6年に東山天皇よりのご寄付。

前年の宝永5(1708)年3月8日の未明に、京都中心部のほとんどが焼失する大火災がおきた。
これが世にいう「宝永の大火」である。禁裏も含め、市中1万4千軒が焼失した。
大宮神輿がその翌年の宝永6年に禁裏よりご寄付を賜っているのは、その際に焼失したということを物語っている。



















































こちらが、若宮神輿である。宝永以降に新造された神輿である。
毎年の還幸祭に差されているのはこの若宮神輿で、大宮神輿は居祭りとなっている。
台座寸法は、1420mm。大宮よりも280mmも小振りである。




















































錺金具を外すと、こんなにシンプルに美しい神輿が姿を現す。
神輿が本来乗り物であるということを、再認識する。
人が乗るときは「輿」、神さんが乗られるときは「神輿」。
祇園祭の神輿洗いにも、同じような姿の神輿(中御座・素盞嗚尊)を見ることができる。

右が大宮で、左が若宮である。
明らかに大きさの違いがわかる。重さはどれくらいあるのか興味を引く。
























逆からの撮影。左が大宮、右が若宮。
綱は、水を吸わせて締めこんだので、充分に乾かしてから、
また一年間蔵の中で次の出番まで眠るのである。

























大宮神輿を側面から撮影。台座の大きさが際立つ。


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