三嶋神社・神幸祭2014

どせうの寝床

2014年10月11日 17:55

去る9月21日、東山区上馬町の三嶋神社で神幸祭が行なわれました。
秋の剣鉾祭りのはじまり~!はじまり~!です。






この奥に、三嶋神社が鎮座している。
手前の子供神輿二基の奥に、江戸期に新日吉神宮から譲り受けた大神輿が見える。




すでに組み上がった菊鉾が寝かされて待機中。






いよいよ巡幸スタート。




鉾差しさんの身長が170~180cm。
それに比べれば、鉾の鈴がぶら下がったところから剣先までが、
それと同等かそれ以上。
そんなに長いものが、頭上高い位置で前後にしなりながら進んでゆくのである。




額裏に「癸未 元禄十六年九月吉日講中」の銘がみえる。
西暦でいうと1703年。およそ、310年前。
祭礼に出る現役剣鉾の中でも、この”菊鉾”は最古参なのである。




毎年、雨に降られる三嶋神社のお祭。やはり、鰻の精がお湿りを好むのかもしれない。
しかし、今年は好天に恵まれて、少し暑いくらいの陽気。




旧渋谷道に入って御旅所へ。
近年、鉾差し巡幸は、各所の祭礼で復活を遂げつつあるが、
吹散りを着けての巡幸風景が見られるのは珍しい。
ここ三嶋神社では、吹散りを垂らした正装での巡幸を、数箇所にわたって見ることが出来る。




よく撓る剣先である。これでも、最も曲がる瞬間を少し過ぎた辺り。まだまだ撓り曲がっている。




沿道の氏子さんが見つめる中、神輿を先導して巡幸してゆく。





こちらが御旅所。祭礼時に設えられる臨時の祭壇である。




テントの中には、剣鉾が祀られている。
因みに、三嶋神社には三基の剣鉾が伝わっており、
今巡幸中の鉾は菊鉾。御旅所のこの鉾は牡丹鉾。そしてもう一基に松鉾がある。





神輿が御旅所で神事が斎行されている間、暫し小休止。




その後、氏子区域最東端の御旅所から、一気に西に向かって巡幸路を進む。



渋谷通を西へ西へ、。






神使の鰻さんがフタにょろ、御神紋を左右から囲んで描かれている。
なかなか可愛くて大好きな法被なんであります。




馬町の交差点も過ぎて、ここは大和大路通渋谷下ル。
おやっ?と思われる方も居られるかも知れないが、
今年から巡幸路が伸びて、なんと七条大和大路まで進んで折り返し還幸するのである。








右に見えるのは、方広寺大仏殿遺構の大石垣。




豊国さんの前は、鉾を寝かせてしずしずと。




開館なったばかりの平成知新館の前も、ゆるりゆるりと進んでゆきます。








渋谷通の村井煙草があった跡地に建った介護施設前で鉾差しを披露。
みなさん、頭上高くで鳴っている剣鉾が見えているでしょうか。




馬町交差点まで還ってきました。
ここでも、吹散りを着けて正装での巡行。



交差点内を一周。




神輿よりも一足先に神社まで還って来た菊鉾は、神社前で鉾差しを行う。



今年のお祭りは、本当に好天に恵まれた。
巡幸路も延びて、来年がまた楽しみ。

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