吉田今宮社「天皇陛下御即位二十年奉祝京都大会」練習

どせうの寝床

2009年12月15日 12:00

この週末の12月12・13日の2日間、吉田の剣鉾鉾差しの練習が行われました。

この季節外れのこの時期に、なぜ練習かといいますと、来週末の12月19日の土曜日に、

宝ヶ池の国立京都国際会館大会議場で開催される「天皇陛下御即位二十年 奉祝京都大会」に、

吉田今宮社の剣鉾が、式典の前に剣鉾顕現(みあれ)神事を執り行うことになったのです。

それは、天皇陛下のご健康をお祈 りし、ご病気退散の為と、さらに会場を清祓いする為で、

唐胡麻(とぐるま)鉾、扇鉾、菊鉾の3基が御奉賛することになりました。

式典前の12:50~13;00の10分間が持ち時間で、実際に差すための所要時間は5分間。

地面に、実際の会場の広さにロープを張って再現し、

一連の動きが時間通りにぴったり行えるように、繰り返し入念に練習が行われました。





 今宮社の西隣、祖霊社で剣鉾を組みました。

 竹を二枚重ねて"しなり"を確認します。よくしなる向きが前になります。




 唐胡麻鉾は金錺の向きが難しいです。





 唐胡麻鉾の金錺は根元がピン止めになっているんですね。有るようで、意外に珍しい構造です。この唐胡麻鉾は平成に新しく作ったレプリカですが、元々の古い唐胡麻鉾はどうなっているのでしょうか。昔のネガフィルムを、部屋の照明に透かして確認しなければ。家のスキャナーは透過スキャンが出来ないのです。


吉田・今宮社の一番鉾を務める唐胡麻(とぐるま)鉾。
唐胡麻には病気に薬効があり、昔から薬として使われていました。
その唐胡麻を疫病退散の剣鉾の意匠に取り上げるのも頷けます。
今回の奉祝京都大会に奉賛することになったのも、この唐胡麻鉾の謂れに由るところがあります。


 表には、太陽を表す、日輪に”八咫烏”。
 裏には、月を表す、波間に跳ぶ”兎”。波間にというのは因幡の白兎か?



右が、大人の本鉾・唐胡麻鉾。中央が、高校中学三人組の扇鉾。左が、小学生三人組の菊鉾。
この3基が、今回の奉祝京都大会に奉賛する。

































「無上霊宝神道加持!」





 吹散の金具にも、唐胡麻の葉が細かく彫金されている。





◆吉田今宮社の唐胡麻(とぐるま)鉾 ~奉祝京都大会へ向けての入念な練習風景~





◆吉田今宮社・鉾差し高校中学3人組 ~奉祝京都大会へ向けて建て起こしの練習~



関連記事