吉田神社の吉田氏子講社大祭が5月15日行われ、
吉田剣鉾保存会による鉾差しの妙技が披露された。
吉田剣鉾保存会の面々が集合して、本日の進行と段取りについて、最終の確認が行われた。
吉田の氏子の祭典とはいえ、剣鉾を差すに当たっては、普段通りに細心の注意を払って、
事故のない様に、怪我のない様に、一つ一つ全員で確認し合い、本番に臨む。
吉田今宮社に守護される三基の剣鉾の金錺が、着物の柄になっている。
中央が、吉田の一番鉾にあたる唐胡麻(とぐるま)鉾の文様。
左が矢鉾で、右が松鉾の文様となる。
一人ずつ、記念の撮影会。
プログラムが進んで、いよいよ出番が回ってきた。
まずは、唐胡麻鉾から差す。
順番に交替して、次々と差してゆく。
この鉾は松鉾。といっても、保存会では新松(しんまつ)と呼んでいる。
古来より守護されてきた松鉾の姿形をそのままに、新たに作られた松鉾である。
ところで、この吉田の松鉾に、瓜二つの松鉾が、すぐお隣の岡﨑神社と粟田神社に存在している。
ほぼ同時期に同じ錺師の手に寄るものなのだろうか。
当時の製作現場の事情を、垣間見ることができる事象と見ることができるかもしれない。
大人の鉾差しの後、第四錦林小学校の「伝統文化クラブ」の活動の一つ、
剣鉾クラブに所属の児童たちによる子供剣鉾の鉾差しが披露された。
この子供剣鉾は寸法が小さいだけで、大人の鉾と同じ構造をしている。
鉾の立て降ろしや運ぶ際の所作についても、一人前の鉾差しと同じ動作を、
小さな子供たちが、ものの見事にこなしていた。
普段のクラブ活動で、しっかりと基礎から指導されているということが、その動きから見て取れた。
この子供たちの先輩で、現在高校生になる三人組が、
吉田剣鉾保存会のメンバーとして練習に励んでいる。
地元の伝統文化を伝え残す後継者の育成が成果を見せているのだ。
その理由が、この子供剣鉾の子供たちの姿を見て、理解できたように思う。
子供たちは、日頃の練習の成果を発揮して、見事な鉾差し振りを観客に披露した。
新緑に染まった吉田の山に、鈴(りん)の音がいつまでも響き渡っていた。
京都市立第四錦林小学校のホームページでも、子供剣鉾の紹介がされている。
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5月15日 吉田氏子講社大祭1
また、吉田剣鉾保存会のメンバーの指導による、学校での練習風景も出ている。
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4月13日 3年生・剣鉾体験学習