好天に恵まれた4月29日、
大豊神社の御旅所で飾り付けが行われました。
一年振りに見る神輿は、去年と変わらず輝いていました。
お手伝いに声を掛けて頂いての参加でしたので、
撮影ばかりにうつつを抜かしてはいられません。お飾りほぼ完成状態で数枚撮影となりました。
でも、まだ御供物やご献酒がならんでいないので、神輿がよく見えますねえ。
で、このあと、牡丹鉾の調整が南禅寺草川町の当家さんで行われます。
長柄を担いで、南禅寺前の当家さんまで歩いていきます。
牡丹鉾は去年、まねき・金錺・長柄など一式を修理し、新鉾の輝きが甦りました。
その御披露目として去年はイレギュラーで巡幸に供奉しましたが、
今年は5年に一度の廻り番での参加となります。
この流れで、牡丹鉾も桜谷町の菊鉾・扇鉾と同じように、
毎年の参加になれば素敵なんですが。
大豊の各鉾当家さんは、剣鉾が巡幸に出ることに非常にご理解が深く、
特に、牡丹鉾の当家さんは、鉾差し巡幸参加への思いを強く持って頂いてまして、
剣鉾を愛する者にとって心強い存在なのです。
さてさて、”まねき”を去年仕舞う時に、高級ワックスを掛けて納めたのですが、
クスミが出ていないかどうか、心配心配・・・
今までですと、手垢や汚れなどで剣の表面が腐食して、
一年経つとその跡がなかなか磨いても取れないのですが、
今回のワックスという新しい試みが吉と出るか否か、
これは開けるまでわからないのです。
うむむ。うん、大丈夫、いいみたい。
輝きは去年のままでいてくれました。
まねきを挟む竹の作り直しです。
牡丹鉾の棹の先端の穴の大きさと、額・受金の穴の大きさは、それぞれが相当大きく、
去年使った竹では、左右にブレが生じるほどにサイズが合っていないようです。
この穴のサイズが一様でないため、竹の形状が他の剣鉾ではあまりない形になりそうです。
かたや、長柄のナツメ部分を磨きに磨きを重ねて、ビカビカに光らしている方は誰でしょう。
竹が出来上がったので、試し差しをするために仮組みです。
やはり調子は硬すぎです。
穴の大きさに合わすために、竹を厚くしたことで、前後にしなる動きをさまたげているようです。
回数にすると、もう4~5回組み直したでしょうか。
竹の横幅はそのままで、厚みだけを薄くして、ガタつきが出ないようにしながら、
竹に鉋を掛けて薄くしてゆき、柔らかくなるように削ってゆきました。
時間も、もう午後5時を回ってやっと調子を合わすことができました。
さていよいよ本祭まで間近です。
次は、5月3日の御旅所前での練習があって、本番を迎えます。