大豊神社2010年氏神祭・剣鉾ニュース

どせうの寝床

2010年02月11日 21:28

先日の2月7日、BIGニュースが飛び込んできた。

鹿ケ谷・南禅寺の産土神である大豊神社「大豊講社剣鉾保存会」の会長から連絡があり、

2010年5月4日の氏神祭で、大豊神社の剣鉾7基すべてが巡幸に供奉することが決まった。


大豊神社の創建は仁和三年(887)。昭和62年(1987)に創建1100年を迎え、

本来はその年の氏神祭を記念祭として剣鉾の奉賛も考えられたが、

各町剣鉾の修繕修復が成っていなかったので、勢揃いが叶わなかった。

しかし、1100年から23年を経た今年、揃って祭礼に出せる状態に至り、

目出度く7基が揃っての巡幸が決定されたのです。


来る5月4日は、是非、大豊神社の氏神祭に足を運んでいただきたい。

京都の祭の真骨頂、剣鉾祭の醍醐味を充分に味わって頂くことが出来ると思う。

7基が揃っての巡幸は、この機会を逃すと、おそらく見ることはできないだろう。



 ※昭和55年5月11日、南禅寺参道沿いにての小休止。鉾差三人の着物は「葵鉾」のもの。
   当時は、桜谷町の菊鉾と扇鉾が交互で寝かせて担ぎ参加。
   他の5基が年番ローテーション参加で鉾差しによって差されていた。
   毎年2基が神輿巡幸に供奉し、この年は菊鉾と葵鉾だった。



この機会に、大豊神社の7基の剣鉾をご紹介しましょう。
大豊神社は、各鉾町が剣鉾を守護しています。


・菊鉾/桜谷町




・扇鉾/桜谷町





・葵鉾/北ノ坊町
  葵鉾の本鉾/昭和55年5月11日の祭礼時の撮影。
  粟田神社の葵鉾と瓜二つ。双子と言っていいほど酷似している。




  これは、昭和55年当時の、鉾当家での当家飾り。剣鉾は葵鉾の留守鉾。







・菊鉾/若王子町
  菊鉾の本鉾/やはり、昭和55年の祭礼時の鉾当家での鉾飾り。



  こちらは、菊鉾の留守鉾。しかし、この大胆な菊の意匠は圧巻である。
  大豊の剣鉾の中で唯一、中央の額が神額タイプではなく十六菊紋である。
 




・観音鉾(龍)/永観堂町
  意匠は日月龍ながら、鉾名は観音鉾。




・観音鉾(菊)/下河原町
  この剣鉾も意匠は菊ながら観音鉾という。額には神社号は入らず「観音戈」と入っている。




・牡丹鉾/草川町
  2008年に見事に復調なって、美しい姿で巡幸に供奉。初夏の空に輝きを放って眩しい。





■大豊神社



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