2006年06月10日
~剣鉾を建てる降ろす~
★剣鉾を建てたり降ろしたりするには、
剣鉾一本に、必ず鉾差し3名のチームが必要で、その手順を紹介していきます。
これは、下御霊神社の「菊桐鉾」(毘沙門町)です。
法被に毘沙門町の「毘」の文字が誇らしげです。

画像で、剣鉾を降ろす手順を追っていきましょう。
-----------------------------------------
1)まず、鉾を垂直に保ち、静かにバランスを取る。

↓ ↓ ↓
2)剣鉾のバランスが取れていると見るに、
差し手が両腕で棹を大きく支え瞬間的に少し持ち上げる。
鉾差(介添役A)が、すかさず股間の差袋を、棹の柄から外す。

↓ ↓ ↓
3)差し手は、大きく構えた腕の支えのまま、棹を滑らせて柄が地面に着くまで降ろしていく。

↓ ↓ ↓
4)地面に柄が着くと、差し手が棹の柄を足で押さえ、
三人目の鉾差(介添役B)が、腕を「くの字」にして棹を抱え、
介添役Aが両腕を差し上げた形で鉾を寝かせてゆく。


その時、鉾は横を向いた状態で寝かせてくる。
別の項で詳しく鉾の構造は説明するが、
鉾の根元と棹の天辺、つまり剣鉾の首の部分は、
前後にしなって振れるように作られている。
これを、正面を向けたまま寝かせてくると、鉾自身の重みで大きく頭を垂れることになり、
ヘタをすると、鉾の首の部分で折ってしまうこともある。
そこで、ちょうど包丁を振り降ろすような形(鉾錺が縦になる状態)で寝かせてくることで、
頭を垂れさせずに横にすることができるのである。



剣鉾を横にした後、移動の際の三人の配置は、
一番荷重がかかる点・重心(鈴・リンのぶら下がっているすぐ下辺り)に一人。
棹の柄に一人。そして、剣先に一人である。


★剣鉾を建てるときは、この手順の逆であるが、
ただ、地面に棹の柄を着けた状態まで鉾を建ててから、次の手順が若干異なる。
それは、棹の柄を地面に着けた状態で、体の中心線に棹が来る位置で両手を添えて、
静かに安定バランスが取れるのを待つ。
今と思う瞬間、差し手はその場でしゃがみ込み、
両の手は、しゃがむ体の動きに合わせて棹の表面を滑って下にスライドする。
そして、両手で棹を掴み、再び立ち上がり鉾を地面から持ち上げ腰の高さまで差し上げる。
その瞬間、介添い役がすかさず、棹の柄を差し袋に納め、
再び、静かに安定バランスの姿勢を取り、剣鉾振りのアクションに備える。
剣鉾一本に、必ず鉾差し3名のチームが必要で、その手順を紹介していきます。
これは、下御霊神社の「菊桐鉾」(毘沙門町)です。
法被に毘沙門町の「毘」の文字が誇らしげです。

画像で、剣鉾を降ろす手順を追っていきましょう。
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1)まず、鉾を垂直に保ち、静かにバランスを取る。

↓ ↓ ↓
2)剣鉾のバランスが取れていると見るに、
差し手が両腕で棹を大きく支え瞬間的に少し持ち上げる。
鉾差(介添役A)が、すかさず股間の差袋を、棹の柄から外す。

↓ ↓ ↓
3)差し手は、大きく構えた腕の支えのまま、棹を滑らせて柄が地面に着くまで降ろしていく。

↓ ↓ ↓
4)地面に柄が着くと、差し手が棹の柄を足で押さえ、
三人目の鉾差(介添役B)が、腕を「くの字」にして棹を抱え、
介添役Aが両腕を差し上げた形で鉾を寝かせてゆく。


その時、鉾は横を向いた状態で寝かせてくる。
別の項で詳しく鉾の構造は説明するが、
鉾の根元と棹の天辺、つまり剣鉾の首の部分は、
前後にしなって振れるように作られている。
これを、正面を向けたまま寝かせてくると、鉾自身の重みで大きく頭を垂れることになり、
ヘタをすると、鉾の首の部分で折ってしまうこともある。
そこで、ちょうど包丁を振り降ろすような形(鉾錺が縦になる状態)で寝かせてくることで、
頭を垂れさせずに横にすることができるのである。



剣鉾を横にした後、移動の際の三人の配置は、
一番荷重がかかる点・重心(鈴・リンのぶら下がっているすぐ下辺り)に一人。
棹の柄に一人。そして、剣先に一人である。


★剣鉾を建てるときは、この手順の逆であるが、
ただ、地面に棹の柄を着けた状態まで鉾を建ててから、次の手順が若干異なる。
それは、棹の柄を地面に着けた状態で、体の中心線に棹が来る位置で両手を添えて、
静かに安定バランスが取れるのを待つ。
今と思う瞬間、差し手はその場でしゃがみ込み、
両の手は、しゃがむ体の動きに合わせて棹の表面を滑って下にスライドする。
そして、両手で棹を掴み、再び立ち上がり鉾を地面から持ち上げ腰の高さまで差し上げる。
その瞬間、介添い役がすかさず、棹の柄を差し袋に納め、
再び、静かに安定バランスの姿勢を取り、剣鉾振りのアクションに備える。