2009年05月23日
嵯峨祭2009・宵宮鉾飾り
野々宮神社と愛宕神社、両神社の祭礼・嵯峨祭が、
明日24日に還幸祭(おかえり)を迎えます。
本日は宵宮で、各町の鉾飾りを拝見してきました。
剣鉾は5基。
五つの地区で剣鉾が守護され、鉾差しの練習もそれぞれ独自で行われています。

剣鉾でも、一般的に”京鉾”(八大神社、西院春日神社など)と呼ばれる鉾の差し方とは異なり、
嵯峨祭独自の差し方で技術が伝承されています。
それは、京鉾の場合、鉾差しは上を見て鉾のバランスを保ち、
前後にマネキ(剣先)をしならせながら、
鈴(りん)は棹のナツメ(打金)に当てて鳴らしながら巡幸します。
それに対して嵯峨祭の鉾差しは、差し手は上を見ず、鉾を左右に振りながら、
鈴(りん)を棹に当て鳴らして巡幸してゆくのです。
また、嵯峨祭の剣鉾同士でも、差し方が異なっているいとのことでした。
このことから、同じ剣鉾といっても差し方や鉾の構造も異なっており、
それぞれの地域で、剣鉾が独自の進化を遂げてきたということが伺えます。
明日の還幸祭は、午前10時に剣鉾が嵯峨清凉寺前の御旅所を出発します。


◆牡丹鉾(天龍寺/龍門・角倉・造路町)の当家飾り

写真の鉾は、現在は稽古鉾として、巡幸には出ていませんが、
もともと本鉾であったもので、江戸時代の銘が残されています。



◆菊鉾(四区/小渕・井頭・西井頭町)









◆龍鉾(大門町)









嵯峨豆腐 森嘉さんの隣りで、当家飾りをされていました。




◆麒麟鉾(中院町)
慈眼堂(中院観音)のお堂で、当家飾りがされていました。














◆沢潟鉾(鳥居本町)







御旅所では、神輿が飾られていました。
野々宮大神と愛宕大神の神輿です。





嵯峨の里は、明日の本祭りを静かに待っていました。

明日24日に還幸祭(おかえり)を迎えます。
本日は宵宮で、各町の鉾飾りを拝見してきました。
剣鉾は5基。
五つの地区で剣鉾が守護され、鉾差しの練習もそれぞれ独自で行われています。

剣鉾でも、一般的に”京鉾”(八大神社、西院春日神社など)と呼ばれる鉾の差し方とは異なり、
嵯峨祭独自の差し方で技術が伝承されています。
それは、京鉾の場合、鉾差しは上を見て鉾のバランスを保ち、
前後にマネキ(剣先)をしならせながら、
鈴(りん)は棹のナツメ(打金)に当てて鳴らしながら巡幸します。
それに対して嵯峨祭の鉾差しは、差し手は上を見ず、鉾を左右に振りながら、
鈴(りん)を棹に当て鳴らして巡幸してゆくのです。
また、嵯峨祭の剣鉾同士でも、差し方が異なっているいとのことでした。
このことから、同じ剣鉾といっても差し方や鉾の構造も異なっており、
それぞれの地域で、剣鉾が独自の進化を遂げてきたということが伺えます。
明日の還幸祭は、午前10時に剣鉾が嵯峨清凉寺前の御旅所を出発します。


◆牡丹鉾(天龍寺/龍門・角倉・造路町)の当家飾り

写真の鉾は、現在は稽古鉾として、巡幸には出ていませんが、
もともと本鉾であったもので、江戸時代の銘が残されています。



◆菊鉾(四区/小渕・井頭・西井頭町)









◆龍鉾(大門町)









嵯峨豆腐 森嘉さんの隣りで、当家飾りをされていました。




◆麒麟鉾(中院町)
慈眼堂(中院観音)のお堂で、当家飾りがされていました。














◆沢潟鉾(鳥居本町)







御旅所では、神輿が飾られていました。
野々宮大神と愛宕大神の神輿です。





嵯峨の里は、明日の本祭りを静かに待っていました。

Posted by どせうの寝床 at 19:29│Comments(6)
│嵯峨祭(愛宕神社・野宮神社)
この記事へのコメント
ども、毎度です。(久しぶりにコメントしますね。)
最近、滋賀県全域にも剣鉾が伝わっているとのお話でしたが、なんと!
富山県にもありました!
南砥市の城端(じょうはな)曳山祭で山鉾の先導役で2基あります。
形態は室町以前の原始的なもので担鉾になっています。
邪気、悪霊を祓うということも伝わっているようです。
南砥市のホームページその他で画像が見れますよ。
まだまだ他にも見つかるかもしれませんね!
最近、滋賀県全域にも剣鉾が伝わっているとのお話でしたが、なんと!
富山県にもありました!
南砥市の城端(じょうはな)曳山祭で山鉾の先導役で2基あります。
形態は室町以前の原始的なもので担鉾になっています。
邪気、悪霊を祓うということも伝わっているようです。
南砥市のホームページその他で画像が見れますよ。
まだまだ他にも見つかるかもしれませんね!
Posted by kacky at 2009年05月31日 15:01
kackyさん、どうもです。
5月、お疲れ様でした。
先日、剣鉾の分布で、滋賀県全域に広がってると話してましたが、
富山にも有りましたか。
城端祭はよく知っていますが、剣鉾が出るんですね。
名称はどうなんでしょうか。
興味が広があるばかりです。
出雲路通次郎氏が、明治期に著された本の中で、
祭礼の神幸列は、”神輿”と”剣鉾”があれば成立すると、書かれていましたが、
剣鉾が、祭りを構成するものとして、
非常に重要な位置を占めているということは間違いないようです。
そのことから考えると、京都の剣鉾が指されて巡幸する形態は、
京都を中心とした限られた地域で行われているとしても、
剣鉾の分布が、全国に広くあっても不思議ではないでしょうね。
祭りの中での位置や役割は、微妙に異なるかもしれませんが、
神霊の力によって、清め・清浄する役を担っているのでしょう。
5月、お疲れ様でした。
先日、剣鉾の分布で、滋賀県全域に広がってると話してましたが、
富山にも有りましたか。
城端祭はよく知っていますが、剣鉾が出るんですね。
名称はどうなんでしょうか。
興味が広があるばかりです。
出雲路通次郎氏が、明治期に著された本の中で、
祭礼の神幸列は、”神輿”と”剣鉾”があれば成立すると、書かれていましたが、
剣鉾が、祭りを構成するものとして、
非常に重要な位置を占めているということは間違いないようです。
そのことから考えると、京都の剣鉾が指されて巡幸する形態は、
京都を中心とした限られた地域で行われているとしても、
剣鉾の分布が、全国に広くあっても不思議ではないでしょうね。
祭りの中での位置や役割は、微妙に異なるかもしれませんが、
神霊の力によって、清め・清浄する役を担っているのでしょう。
Posted by どぜうの寝床 at 2009年06月02日 13:26
嵯峨祭の時はお忙しいなかありがとうございました。
嵯峨祭が終わって、六月は祭がないので平穏な日々を過ごしております。とは言え周りとはもう一ヶ月切ったなあ(祇園さんですね)と言ってますが(担ぎ手も囃子方も)。
またどこかでお会いしましたらよろしくお願いします。
嵯峨祭が終わって、六月は祭がないので平穏な日々を過ごしております。とは言え周りとはもう一ヶ月切ったなあ(祇園さんですね)と言ってますが(担ぎ手も囃子方も)。
またどこかでお会いしましたらよろしくお願いします。
Posted by kengo at 2009年06月16日 21:00
kengoさん、先日はこちらこそありがとうございました。
六月は、静かに充電中ですね。
もうすぐに、また暑い祇園祭がやってきます。
例年のことながら、この時期は期待と不安で胸いっぱいです。
また、あちこちでお会いすると思いますが、宜しくお願いします。
追伸、kengoさんのBlog「京の祭~祭人達の肖像~」
リンク貼らせていただきますね。
六月は、静かに充電中ですね。
もうすぐに、また暑い祇園祭がやってきます。
例年のことながら、この時期は期待と不安で胸いっぱいです。
また、あちこちでお会いすると思いますが、宜しくお願いします。
追伸、kengoさんのBlog「京の祭~祭人達の肖像~」
リンク貼らせていただきますね。
Posted by どぜうの寝床 at 2009年06月17日 17:10
リンクありがとうございます。
こちらもはやいうちにリンクさせて頂きますね。
このいい天候(梅雨時に降らない事は非常に心配ですが)が来月祭当日にも続く様に祈りたいです。
もうそこまで鉦の音が聞こえてきます(実際四条界隈では南観音山さんや平成女鉾さんの練習があって、聞こえてきました)。そして神輿の鳴りカンの音も。
こちらもはやいうちにリンクさせて頂きますね。
このいい天候(梅雨時に降らない事は非常に心配ですが)が来月祭当日にも続く様に祈りたいです。
もうそこまで鉦の音が聞こえてきます(実際四条界隈では南観音山さんや平成女鉾さんの練習があって、聞こえてきました)。そして神輿の鳴りカンの音も。
Posted by kengo at 2009年06月18日 12:48
kengoさん
そうですね。
お天気が心配です。
今のうちに降っといて欲しいもんですが、
こればかりはお天道様にご機嫌次第ですね。
還幸祭は何とかなるでしょうが、10日の神輿洗や神幸祭は雨が心配です。
雨が降っても絵にはなるけど、撮影は困難を極めますもんね。
またよろしくお願いします。
そうですね。
お天気が心配です。
今のうちに降っといて欲しいもんですが、
こればかりはお天道様にご機嫌次第ですね。
還幸祭は何とかなるでしょうが、10日の神輿洗や神幸祭は雨が心配です。
雨が降っても絵にはなるけど、撮影は困難を極めますもんね。
またよろしくお願いします。
Posted by どぜうの寝床 at 2009年06月21日 18:50